亀甲縛りは、縄による縛り方の一つ。
現代では荷造り等の実用面よりも、主にSMプレイにおける最も一般的な緊縛様式として用いられる。
拘束感が少ないものの見た目が美しいため多用される。
なお、厳密には身体に這う縄が六角形になるものを亀甲縛りと呼び、菱形になるものを菱縄縛りと呼ぶ。
完成した全体としての見た目が亀の甲を連想させるという観点から、菱縄縛りも亀甲縛りに含める場合もある。
もともとは米俵など、サイズが大きく重量のある荷物の縛り方だった。
このような荷物は単に縦横に縄を交差させるだけでは重心が偏りやすくて安定せず、また内部に細かい粒を詰めた藁包みでは藁がバラけてくると内容物が漏れやすいため、網目のように多角形を張り巡らせる縛り方がされた。

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