「マゾヒスト(Masochist)」は日本語では「被虐性淫乱症」と表現されます。
また、日本では、「М」または「マゾ」とも略して言われます。
この「マゾヒスト」とは、「マゾヒズム」(Masochism:被虐性欲)、つまり「肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好」を持つ人のことを言います。
極端な場合は、精神的な障害とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となります。
この「マゾヒスト」という語は、オーストリアの精神医学者リヒャルト・フォン・クラフト=エビングの造語で、『毛皮を着たヴィーナス』(Venus im Pelz)など自伝的な作品で、身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える嗜好を表現したオーストリアの作家ザッヘル=マゾッホの名前に由来しています。
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